みーの医学

2016年3月に110回医師国家試験に合格しました.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboの開発者です.

Mendeleyで生成したreferenceを自動で修正する方法

Mendeleyで論文のリファレンスを作成すると,間違えが多く含まれることがあるので,これを簡単に自動的に修正していく方法を示す.これはみーが考えた方法であり,備忘録としてまとめたものである.

Mendeleyに論文をインポート

Mendeleyに論文をインポートするには,論文のPDFをダウンロードし,論文リストにドラッグ・アンド・ドロップするだけである.こうすると,pdfからタイトルなどが自動認識され,ある程度の情報を読み取ってくれる.しかしこの情報は完全ではないので,修正する必要がある.

DOIを使って情報を修正する

Mendeleyにインポートした論文の情報は,下の画面の左サイドバーに表示されるわけだが,この中に,Catalog IDsという項目がある.その中に,DOIとPMIDというのが見つかると思う.DOIとは,デジタルオブジェクト識別子 (Digital Object Identifier)のことで,インターネット上にあるドキュメントに重複なく付与された識別子のことであり,各ジャーナルは,DOIに対して詳細な情報を返すサービスを公開している,例えばNatureならここに詳細なDOIの使い方が掲載されている.

Mendeleyでは,pdfからDOIも自動認識されることが多いが,たまに認識されない論文もあるので,論文をダウンロードしたページからDOIを調べて,Mendeleyに入力する.そして,DOIの右にある虫眼鏡ボタンをクリックする.こうすることで,DOIをもとに論文の詳細情報を取得し,Mendeleyでの論文の情報を上書きしてくれる.この情報は各ジャーナルから提供されるものなので,非常に信頼性が高く,ほぼ問題ないのだが,稀に間違えや不都合がある.

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DOIが見つからない時

DOIが見つけられない場合は,PMIDを変わりに使うのも手である.これはPubMed IDのことで,PubMed が各文献へ割り振った識別番号である.DOIと同様に右の虫眼鏡ボタンをクリックすると文献の情報が更新される.DOIで情報が取得できない場合もPMIDが代替となるかもしれない.しかしこの方法はPubMedに掲載されている文献に限られる.

あとは手動で修正する

最後にWordにてMendeleyツールバーのRefreshを押すか,Insert Bibliographyを押すかして,リファレンスを(再)生成する.間違いがないかを目で確認するわけだが,Wordで修正しても,結局もとに戻ってしまうので,可能な限りMendeleyの情報を修正するのが望ましい.以下にみーが見つけた修正のコツをいくつか掲載しておく.

  • ジャーナル名がDOIで"Science (New York, N.Y.)"となるので,カッコを消したら(-80.)という変な文字列がリファレンスに表示され困る.
    • DOI情報で取得された情報はできるだけ修正しない方がよいようだ.Mendeleyでは正式な名前で表示されてもリファレンスを生成するとジャーナル名は大抵省略形に再フォーマットされるので,カッコを消したりしなければ適切に表示されるようである.
  • 著者の名前の中に謎のハイフン(-)が入っていて見苦しい.
    • Noo-Kyo Pon(仮名)のように,名前の中にハイフンが入っている場合,リファレンスで再フォーマットする時にハイフンが紛れてしまうことがあるようなので,Mendeleyにて名前からハイフンを削除し,NooKyo Ponのようにしておけば問題ないようだ.