長時間デスクワークをしても,なるべく体に負担がかからないようにするには,以下の原則に従って順番に調整します.
- 足の裏全体が地面につくが,大腿の裏は椅子から浮かないように,椅子の高さを調整する.
- 肘掛けに肘がつくが,肩が上がらないように,肘掛けの高さを調整する.
- 肘の角度が90度になるようにデスクの高さを調整する.
- ディスプレイの最上部が目線と同じ高さになるよう,ディスプレイの高さを調整する.
- 定期的に立ち上がって体を動かす.
人間の体はあまり頑丈にできていないので,なるべく負担を一箇所に集中させないように工夫します.お尻は上半身を長時間支えるようには設計されていませんし,足は立ち続けられるようにも設計されていません.スタンディングデスクを長時間使用すると,膝の靭帯に負担がかかります.肘は曲げ続けると神経に負担がかかりますし,手首はただでさえキーボード操作で負担がかかります.目は長時間見上げると疲労します.肩の力を抜かないと,肩こりや緊張性頭痛を発症します.これらを考慮すれば,自然と上記の原則が導かれます.
Microsoft社のホームページに「作業環境の調整」という記事が公開されており,上記と概ね同じ内容が,イラストで分かりやすく紹介されています*1.