末梢神経障害によって起こる特有の症状をまとめます.
手
- 尺骨神経麻痺 (鷲手)
- 薬指と小指のMP関節が過伸展,IP関節が屈曲
- 撓骨神経麻痺 (下垂手)
- 手関節の背屈障害,すべての指の背屈障害
- 正中神経麻痺 (猿手)
- 母指球筋が萎縮し,母指対立の障害 (猿は親指が他の指と向かい合わないのが由来)
これを覚えるためのゴロ合わせは,
わしゃ~かとうさるまさ
- 鷲手=尺骨神経
- 下垂手=橈骨神経
- 猿手=正中神経
武士の加藤猿正さんの自己紹介文です.
足
- 腓骨神経麻痺 (尖足 or 下垂足)
- 足を背屈できず,下垂する.
- 脛骨神経麻痺 (鈎足)
- 足を底屈できない.
これを覚えるためのゴロ合わせは,
後継機も全速飛行
後(鈎足)継(脛骨)機も全速(尖足)飛行(腓骨)
とある飛行機は全速力で飛行していて,その後継機も全速力で飛行しているシーンを思い描いてください.
これを覚えれば,前頚骨筋は総腓骨神経が,下腿三頭筋は脛骨神経が支配する,という非常にややこしい解剖的な知識が連想できます.
*1:語呂合わせスペシャルhttp://www.geocities.jp/hanariha/page010.htmlより引用