みーは血液内科医 (みーの医学)

2016年3月に110回医師国家試験に合格し,初期研修を終え,現在は血液内科医として働いています.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboを開発しています.

よい指摘

みーがお世話になっているA先生は,みーが作成した書類を提出すると,最も根本的な問題を1つだけ指摘してくださいます. そして,指摘に従って書類を修正すると,内容がとてもよくなるのです. よい指導とはこういうことなのかもしれません.

よく分からないがダメらしい

看護師さんに,「施設がダメらしいです.どうしたらよいですか?」と聞かれたので,「言われている状況がさっぱり分からないので整理して教えて下さい」とお願いしたけれども,理解ができなかったので,「何の施設ですか?」と質問したら,「ショートステイ…

FT3とFT4とTSHの単位

遊離トリヨードサイロニン(FT3)の基準値は 2.30~4.00 pg/mL *1で,遊離サイロキシン(FT4)の基準値は 0.90~1.70 ng/dL *2 で,甲状腺刺激ホルモン(TSH)の基準値は 0.500~5.000 μIU/mL *3です. すべて単位が異なりますので,症例報告を作成する際は注意が…

終末を生きる

先日,アニメ「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」を見ました. sneakerbunko.jp 公式サイトの紹介文を引用します. 妖精兵器と呼ばれる少女たちと生き残った準勇者との儚くそして切ない物語. ... 死にゆく定めの少女妖精た…

ブログの統合について

諸般の事情のため,医学生の時に作ったブログ「みーの医学」,初期研修の時に作ったブログ「みーの初期研修」,それ以降に作ったブログ「みーは血液内科医」を統合し,「みーは血液内科医」という名前の1つのブログにしました. 今後ともよろしくおねがいい…

褥瘡のDESIGNについて

褥瘡の治癒過程を評価するためのツールとして,日本褥瘡学会はDESIGN®を提唱しています*1. DESIGNはDepth(深さ),Exudate(滲出液),Size(大きさ),Inflammation/Infection(炎症/感染),Granulation tissue(肉芽組織),Necrotic tissue(壊死組織)の6つの評価…

骨髄バンクに対するご意見

みーは血液内科医として白血病の患者の診療をしております.今まで全例が血縁者ドナー又は臍帯血移植となっており,実際に骨髄バンクに依頼したことはないのですが,今後の診療に活かすためにまとめました. なお,成功例は骨髄バンクスペシャルサイトに多数…

正しく内服するのは難しい

処方箋にはいろいろな指示があります.「毎食後に1錠づつ内服」「朝食後に1錠内服」などが一般的です.食事の後に薬があるのは生活習慣としても馴染みやすいです. 食後ではいけない薬も存在します.例えばビラノアは抗アレルギー薬ですが,1日1回空腹時に1…

セカンド・オピニオンに不満

悪性リンパ腫を患った90歳の患者さんと,今後の方針について相談をしていました. 悪性リンパ腫は治療抵抗性で,高齢のため治療の選択肢が限られており,厳しいことを説明しました.家族がセカンド・オピニオンを希望されたので,手配しました. セカンド・…

スポーツと医療

先日,ダイバーの知人と話をしました. 「水深20mまで潜ってから戻ってくると,右耳が聞こえにくくなって,3日間ほどすると徐々に元に戻ってくるんですよ.昔からそうだったので,あんまり気にせずにダイビングしてますけど.これってやっぱり鼓膜に穴が空い…

血漿交換がかっこよかった

発熱,血小板減少,腎機能障害,溶血性貧血,意識障害を発症した患者さんが先日来院されました. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)が疑われ,すぐさま血漿交換が開始されました. 発症時は呼びかけても反応がない状態でしたが,2日目でオーダーが入る程度にま…

これから仕事を選ぶ人へ (職業選択の指針)

みーはまだ社会人になって4年しか経っていませんが,これから社会人になる人が,職業を選択する際の参考になればと思い,この記事を書きました. みーは医師になってもうすぐ4年経ちます.血液内科で仕事をしており,白血病や悪性リンパ腫の患者さんの治療を…

超速!心エコー術

先日,認知症の患者さんが大動脈解離を発症したため,循環器内科の先生にコンサルテーションしました. 患者さんはせん妄のため,ちょっとでも触ると激しく抵抗する状態でした. その先生はエコープローベを患者さんの胸に3秒ほど当てました.3秒間で記録さ…

医者とエンジニアの攻防

みーが初期研修医として働いていた時に,いくつかの病院に務める機会がありました. A病院の電子カルテは,A病院で作られたソフトウェアでした.A病院の昔の院長がパソコン好きで,世の中に電子カルテがほとんど普及していなかった頃から,電子カルテを自病…

誰だっけ?

主治医のA先生に,患者のBさんのことについて相談したときの話です. みー:「Bさんの治療方針ですが,標的病変への放射線照射は周囲の臓器障害を考慮すると困難なので,化学療法を6クール実施するのがよいと思いますがいかがでしょうか.」 A先生:「はい.…

時間になりました

とある日の朝,「14時にみーが患者さんに薬を投与するので,声をかけてください」と看護師にお願いをしました. そして,14:00になりました. 看護師:「14時になったので,薬の投与をお願いします.」 みー:「薬が来たんですね.分かりました,行きます.…

透析患者の外来予約

月水金に維持透析をしている患者さんが,別の病院の受診を希望したので,紹介状に「月水金に維持透析をしています」と付記して外来予約を手配したところ,「再来週の月曜日の9:30に外来予約しました」と返事が来ました. こんなに気が利かない病院を受診しな…

症例報告・レポートの効率的な作り方「症例集め」

症例報告を作成する上で重要なことは,「良い症例を選ぶ」ことです. 良い症例とは 抗生剤関連下痢症を例に考えてみましょう. 症例1 60歳,男性.多発性骨髄腫に対して化学療法中.発熱と低酸素血症のため受診した.胸部X線検査で浸潤影があり,肺炎と診断…

症例報告・レポートの効率的な作り方「チェックリスト」

レポートを指導医に提出する前に,自分である程度のチェックができれば評価が上がります.レポートの書式の流派は複数存在しますが,長いものには巻かれろの精神で,日本内科学会の書式に従うのが無難だと思います. 新内科専門医制度の導入に伴って,資料が…

症例報告・レポートの効率的な作り方「経過表のサンプル」

症例報告をしなければならず,発表資料を作っているけれども,何をどうすればよいか分からないことの1つに「入院後経過」が挙げられます. 文章で説明するのは簡単ですが,パワーポイントを用いた発表形式の場合は,スライドに文章のみを示しても全く魅力的…

症例報告・レポートの効率的な作り方「経過表の作成」

初期研修のレポートや,新内科専門医のレポートなど,症例報告をする機会は多いですが,経過表を作るのが辛いです. そもそも経過表とは,治療過程を示すために,検査データや治療内容などをグラフにまとめて1つの図にしたものです.例えばこのような図です…

症例報告・レポートの効率的な作り方「検査所見の書き方」

初期研修のレポートや,新内科専門医のレポートなど,症例報告をする機会は多いですが,検査所見を作るのが辛いです. 最終的にこのような形が要求されます. *1 電子カルテのデータをこのような形に直すのはかなり時間がかかります. 単位の修正には注意が…

パソコンの抗真菌薬

パソコンショップを覗いたら,ファンガードが売っていました.パソコンのファンを保護するものです. ファンガードといえば,抗真菌薬「ミカファンギン」の商品名です.名前の由来は, FUNgus(真菌)から GUARD(防御)するの下線部から Funguard と命名した。*…

退職?

ある日の病棟にて. A先生:「師長!引退や.」 B師長:「私はまだ引退しませんよ.」 A先生:「間違えた.退院や.Cさん退院なるで.」 とても平和な一日でした.

CHOP, CVP, CHP

血液内科領域のレジメンでは,足し算引き算で名前がややこしく変わります. 例えば,CHOP療法は悪性リンパ腫の治療の基本となるレジメンです. CHOP療法(シクロホスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,プレドニゾロン) それぞれの薬の頭文字を繋げ…

在宅に興味があるのに途方にくれる家族

とある患者さんが入院しました.病気のため自分では何もできない状態でした.数年間施設で暮らしていたようで,病状の悪化を契機に今後の方針を家族と相談しました. 子供:「施設に預けていると,どうしても疎遠になっちゃって.家から施設まで距離があって…

カンファレンスの指定席

みーが働く病院では朝にカンファレンスがあります.基本的には自由席で,誰がどこに座ってもよいのですが,一部の先生の席は暗黙のルールで決まっています. みーの上司のA先生が必ず座る席があり,あまりにもA先生専用のオーラが出ているので,他の誰もその…

病理解剖の部屋にGoogle Homeを設置してほしい

病理解剖に立ち会う機会がありました.みーはシュライバーとして,病理の先生が仰る所見を紙に記録するのが仕事でした. 病理の先生:「右肺は690 g」 みー:「はい,右肺は690 gですね.」(紙に記録する) 病理の先生:「左肺は390 gで外見に異常なし」 みー…

抗生剤が無効の発熱

「50歳の男性で,骨髄腫の治療を受けている患者さんが発熱し,CZOP*1を投与しましたが解熱せず,抗菌薬無効です.よろしくご加療ください.」と紹介状をいただいたので診察したところ,症状は発熱・咽頭痛・鼻汁・喀痰・咳嗽・関節痛で,咽頭発赤あり,念の…

1日3食そうめん

化学療法で入院中の女性患者さんが食欲不振となり,「そうめんならすすーっと食べられるかしら」とおっしゃいました.その後カルテを見ると,朝昼晩3食そうめんになっていて,食塩相当量が 19 g/日 になっていました.食塩相当量は 7.0 g/日未満が推奨*1され…