初期研修のレポートや,新内科専門医のレポートなど,症例報告をする機会は多いですが,検査所見を作るのが辛いです.
最終的にこのような形が要求されます.
電子カルテのデータをこのような形に直すのはかなり時間がかかります.
単位の修正には注意が必要です.例えば,血清ナトリウムの単位はmEq/L,血清カリウムの単位もmEq/Lですが,血清カルシウムの単位はmg/dLと異なります. 単位を確認しない指導医もいますが,厳密に単位を確認する指導医もいますので,彼らからの評価を落とさないためにも正しく表記するべきです.
また,検査を分類して表記する必要もあります.上記の例ならば,尿初見,血液初見,生化学初見,免疫学的初見,胸部X線写真,と分類しています.実際の患者さんで,検査が一度に終了することは珍しく,多くの場合は複数回に分けて検査をしますので,分類しなおすのは大変な作業です.
このように検査所見を適切な形式で正確に作成するのはとても大変なのです.そのため,LafLaboというソフトウェアを利用します.
利用方法は簡単です.LafLaboにアクセスし,検査値画面を開きます.検査結果を入力フォームに貼り付けます.
整形すると,自動的に単位が補完されて分類されます.
検査を表にすれば,パワーポイントで利用することもできます.
もしもMCVなど不要な項目があれば,表示しないようにすることもできます.
LafLaboを利用することで,数秒で検査所見が完成します.なお,表スタイルとパワーポイントの機能は有料ですが,それ以外の機能は無料でご利用いただけますので,ぜひご利用ください.
*1:J-OSLER 資料1病歴要約評価の手引き