国家試験勉強の息抜きと精神科の勉強を兼ねて,ツレがうつになりまして。を見ました.
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映画としての完成度が高いだけでなく,鬱病の特徴が分かりやすく表現されていたので,非常に満足しました.
映画の主題は,「夫が鬱病になるという困難を乗り越えていく夫婦愛」ですね.最後の同窓会での話では思わず涙しました.みーは男ですが,将来あんな妻に恵まれたら多くの困難が乗り越えられる気がしました.
自分の知識整理を兼ねて,映画での主人公の行動と精神科用語をリンクさせます.
- 大好きなチーズを残している,味が分からない → 食欲減退,味覚障害
- 背中が痛い → ?
- 寝れない.→ 睡眠障害(早朝覚醒)
- 妻の夜の営みの誘いを断る → 性欲低下
- 会社に行ってもやる気がでない → 抑うつ気分
- 自分はなんにもできない.存在しても何の価値もない.→ 微小妄想
- 何にもできない,ごめんなさい...でも頑張れないよ → 微小妄想 (特に罪業妄想)
- 家計が苦しい... → 貧困妄想 (この症状はあまりなかった印象)
- 回復期に妻にお節介をして後悔し,お風呂場で自殺を図る → 希死念慮,自殺 (回復期に多い)
1つ注意しなければならないのは,夫がうつ病と診断されたことに対して,妻は退職を促し,実際に退職していますが,うつ病患者に大きな決定をさせるのは望ましくないとされています.今は大きな決定はしないほうがいいよ,などと話をそらす方がよいでしょう.
妻は漫画家だからなのか,「宇宙風邪」「フトンかめ」など,夫の症状がイラストやコメントで非常に上手に表現されてました.やはり何かを生み出す職業の人は,観察力があります.