クッシング症候群の症状をまとめてみました.もちろん副腎皮質ステロイドの副作用でもあります.
クッシング症候群とは糖質コルチコイドの過剰分泌によるものです.糖質コルチコイドは血糖値を上昇させ,炎症や骨形成を抑制させる作用があるため,以下のような症状を呈します.
抗インスリン作用
インスリンとの拮抗→体脂肪分布の異常
- 中心性肥満
- 満月様顔貌
- 野牛こぶ Buffalo Hump
- 高脂血症
- 体幹部ではインスリンが,四肢ではコルチゾールが勝つため
続発性の糖尿病
タンパクの異化作用
- 筋力低下
カルシウムの吸収抑制
- 低回転性骨粗鬆症
- 尿中Ca濃度上昇→尿路結石
抗炎症作用
- 易感染性
電解質コルチコイド活性
- Na↑
- K↓
- 代謝性アルカローシス
精神作用
- 不安
- 不眠
- 多幸
- 抑うつ
- 記銘力低下
ACTH分泌過剰による場合
副腎アンドロゲン↑による男性化徴候
- 女性で体毛増加
- 無月経
色素沈着
るいそう
作用を機序から連想していけば覚えられそうです.