みーは血液内科医 (みーの医学)

2016年3月に110回医師国家試験に合格し,初期研修を終え,現在は血液内科医として働いています.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboを開発しています.

スパイログラムのまとめ

スパイログラムの肺気量分画がややこしいのでまとめてみました.

まず,いつも呼吸をしている状態にて,おもいっきり吸って,おもいっきり吐き出して,とした時の肺の容積を表した図です.

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以下の4つの分画(volume)に分けます.

  • いつもの呼吸 = tidal volume (TV) 一回換気量
  • 吸おうと思えば吸える = inspiratory reserve volume (IRV) 予備吸気量
  • 吐き出そうと思えば吐き出せる = expiratory reserve volume (ERV) 予備吸気量
  • どうがんばっても吐き出せない = residual volume (RV) 残気量

これを理解すれば,これらを組み合わせることで以下の用語が定義できます.

  • inspiratory capacity (IC) 最大吸気量 = 普通に吐き出した状態で,おもいっきり吸う.
  • functional residual capacity (FRC) 機能的残気量 = 普通に吐き出した状態の残り.
  • vital capacity (VC) 肺活量 = おもいっきり吸って,おもいっきり吐き出す.
  • total lung capacity (TLC) 全肺気量 = おもいっきり吸った状態の残り.

volumeを組み合わせるとcapacityになることに注意してください.日本語は両方とも「量」と訳されています.