みーの医学

2016年3月に110回医師国家試験に合格しました.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboの開発者です.

弾性ストッキングの仕組み

うっ滞性皮膚炎や静脈瘤による深部静脈血栓症予防に用いられる弾性ストッキングですが,下肢に圧力を加えるだけではないようです.

本品は、種々の加工法により成型された円柱状(又は筒様)をした形状である。装着部に編み上げた糸の弾力により同心性の圧迫力を加えるとともに、末梢部から中枢に向かって圧迫力が漸減する構造(設計)となっている。*1

足首からふくらはぎにかけて圧力が低くなるように設計されており,静脈血が中枢に流れるのを促進する作用があるようです.

適切な圧力をかけることが目的なので,足首の太さ(最も細い部分)を測定して,適切なサイズを処方することが重要です.

*1:弾性ストッキングT 添付文書 より