皮膚真菌症といえば,糸状菌症,カンジダ症,癜風などがありますが,これらをまとめてみました.リンクはGoogle画像検索です.
検出方法
- 浅在性: KOH直接検鏡法
- 深在性: HE染色, PAS染色, Grocott染色
各論\
糸状菌症
原因
浅在性白癬
炎症性白癬
- ケルスス禿瘡(とくそう)
深在性白癬
カンジダ症
原因
- Candida albicans
- 抗生物質や副腎皮質ステロイドの長期連用
皮膚カンジダ症
- 乳児の陰臀部の紅斑
- おむつ皮膚炎と誤診してステロイドを外用すると急速に病変が拡大
- 乳児寄生菌性紅斑の成人型
- 水仕事をする人の指間に紅斑やびらん
- 水仕事をする人の爪と爪郭の間にカンジダ寄生
粘膜カンジダ症
- 口腔・舌の粘膜に偽乳状の白苔
癜風(でんぷう)
原因
- Malassezia furfur (ファーファ (このキャラクターではない))
多汗症の青年から中年の背部・頸・胸の脂漏部位に好発
夏に好発し,冬に軽快
灰白色や褐色の粃糠疹が多発
スポロトリコーシス
原因
- Sporothrix schenckii
- 土や腐った木に腐生→造園業や農業従事者に好発
肉芽腫
クロモミコーシス
原因
- Fonsecaea pedrosoi
- 腐木や土壌に存在
肉芽腫
ポイントはおそらく,
- 白癬菌は水虫.
- カンジダはステロイドの長期投与で急性増悪.
- 癜風がファーファで,「ハァハァ」と汗をかいている中年のおっちゃんの背中に粃糠疹をイメージ.
これでだいたいの問題はなんとかなるかなぁと.
参考:STEP皮膚科