好中球と単球の違いを解説します.
白血球は以下のように分類されます.
- 顆粒球
- 好中球
- 好酸球
- 好塩基球
- 単球(マクロファージ)
- リンパ球
単球は血管内の時の名前で,血管外に遊走するとマクロファージと樹状細胞になります.
好中球とマクロファージは両方とも,「食細胞」と呼ばれ,自然免疫系で活躍するのでごっちゃになりやすいです.
細胞の性質
マクロファージは細菌や死んだ細胞を取り込み,分解産物を抗原としてT細胞に提示する抗原提示能力がある.
好中球は細菌を取り込んで殺菌するが死んだ細胞は取り込めない.
細胞の大きさ・見た目
単球は直径20~30µmで切れ込みの入った核を持つ.血球の中で最も大きい.
好中球は直径12~15µmで殺菌性顆粒がギムザ染色で染まる.
疾患
単球が優位に上昇する疾患は,(時々)結核,(時々)梅毒,(時々)肝硬変,一部の血液疾患,一部の膠原病などと言われているみたいだが,あまりぱっとしない.
好中球は例えば細菌性感染症できれいに上昇する.