みーの医学

2016年3月に110回医師国家試験に合格しました.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboの開発者です.

アレルギー分類のまとめ

アレルギーの分類は1型から4型までありますが,最近5型というものが登場しているようなのでメモしておきます.なお,この分類法をCoombs分類と言います.

  • 1型
    • IgEによる
    • ヒスタミンなどが分泌
    • 即時型ともいう
  • 2型
    • 自己抗体による
    • 自分の細胞が認識される
  • 3型
    • 自己抗体による
    • 細胞以外の抗原が認識され,免疫複合体が組織に沈着する
  • 4型
    • T細胞による
    • 遅延型ともいう
  • 5型
    • 2型と同じ
    • 自己抗体が受容体に刺激を与える点が異なる

2型と3型の区別が難しいですが,攻撃される対象が細胞なのか,そうでないのかを判断すればよいです.\ \ 疾患の例としては,

  •  1型
    • 蕁麻疹
    • 気管支喘息
  • 2型
    • 自己免疫性溶血性貧血 (自己抗体が赤血球に結合→マクロファージにより貪食)
    • 重症筋無力症 (自己抗体がアセチルコリン受容体に結合→神経筋接合部における伝達の障害)
    • Goodpasture症候群 (抗糸球体基底膜(GBM)抗体が糸球体基底膜に結合)
  • 3型
    • SLE (抗核抗体)
    • 関節リウマチ (リウマチ因子)
    • 血清病 (ヒト以外の動物由来の血清に対する抗体)
  • 4型
    • ツベルクリン反応
    • サルコイドーシス (非乾酪性肉芽腫とTリンパ球の集簇)
  • 5型
    • バセドウ病 (抗TSHレセプター抗体がTSHと同様の作用を示す)

が有名のようです,