急性心筋梗塞では,虚血により心筋壊死が起こり,逸脱酵素が複数血中に現れます.
特に心筋に特異的なトロポニンTとCK-MBの血中濃度が上昇していれば,診断価値が高いです.
時系列では,以下のように変化します.
ポイントは,
ミオグロビン → H-FABP → トロポニン → CK → AST → LDH
という順番で濃度が上昇するということです.
ゴロ合わせは,わりと有名ですが,
見張っとく気ある?
見(ミオグロビン)張っ(H-FABP)とく気(CK)あ(AST)る(LDH)?
心筋の虚血を監視するミオグロビンら監視員が,ちょっとさぼっているところを,上司が目撃して,「(心筋を)見張っとく気ある?」とお説教している様子をイメージして覚えます.
*1:中山内科学書より