血液の凝固系(=凝固反応)は,第1因子から第12因子までのたくさんの凝固因子が関与する複雑な反応で,暗記するのに苦労です.みー流の覚え方を考えてみました.
下の図を見てください.
- 凝固系全体をYの字ととらえて,右を外因系,左を内因系とします.
- 中央が10であることを覚え,右が3,左が12であることを覚えます.
- Y字の下(共通系) は,全部を掛けたら10です.従って,1,2,5です.
- Y字の右(内因系) は,足したら10です.従って(10-3=) 7です.
- Y字の左(外因系) は,残り物です.ただし,4はカルシウムイオンなので除外して,8,9,11となります.
- なお,APTTは4文字なので,内因子は4つあり,PTは2文字なので,外因子は2つあります.
これで凝固因子の配置が簡単に覚えられます.
次に,これらの中でビタミンK依存の因子の覚え方です.有名ですが,
肉納豆(2,9,7,10)
と覚えましょう.
以上で凝固系のほとんどの質問に答えられると思います.なお,第II因子はプロトロンビンともいうので,選択肢でプロトロンビンと言い換えられても正当できるよう覚えておく必要があります.