みーは血液内科医 (みーの医学)

2016年3月に110回医師国家試験に合格し,初期研修を終え,現在は血液内科医として働いています.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboを開発しています.

ハプトグロビン・トランスフェリン・フェリチン (鉄代謝まとめ)

ハプトグロビン(Hp)

赤血球外のヘモグロビンと結合し,遊離のヘモグロビンが腎臓から排泄されるのを防ぐ.

HpとHbは上下対称なので覚えやすい.

Hb
Hp

溶血性貧血ではHpの値が低下する.これは,ハプトグロビンの半減期は5日間なのに対して,Hb-Hpと結合すると肝臓によって処理されるために半減期が90分程度に短縮されるからである.

トランスフェリン(Tf)

血液中の鉄を必要な場所まで輸送するタンパク質である.1つのトランスフェリンに2つのFe3+が結合する.

トランスフェリンは細胞膜にあるトランスフェリン受容体と結合し,エンドサイトーシスによって取り込まれながら,リソソームにて酸性の環境になると鉄イオンが解離し,細胞内に取り込まれる.

フェリチン

体内で鉄を貯蔵するタンパク質であり,鉄とアポフェリチンによって構成され,多くの鉄イオンの周りをミセルで覆うことによって鉄を貯蔵する.

ヘプシジン

鉄過剰やIL-6によって活性化され,腸管における鉄吸収やマクロファージからの鉄の遊離を抑制する.つまり,血清鉄の濃度を下げる働きをする.

参考:ハーパー生化学 §50