最近実習で血圧の測定を行ったのですが,血圧の有効数字についてまとめてみました.
血圧は上腕動脈を圧迫した時の,korotkoff音が聞こえる圧力の範囲と定義されています.手動で測定する場合は,2 mmHg/sec. で圧力を下げていくと教科書には記載されています.単純に脈拍が60 /min. として,1 秒に1回korotkoff音が聞こえるわけですから,2 mmHg毎に音が聞こえるかを観測することになります.これが「血圧は偶数で読む」と言われる所以です.
例えば10 mmHg/sec. で圧力を下げていくと,10 mmHg毎にしか音が聞こえるかを判断していないので,1の位は意味を成さないことになります.