縫合糸には吸収性と非吸収性がある.
非吸収性縫合糸
- 天然性の綿糸や金属線,合成性のポリアミド(ナイロン),ポリエステル(ダクロン),ポリフルオロエチレン(テフロン)などがある.
- 天然性よりも合成性の方が抗張力が大きく組織反応が少ない.
- 糸の形状により,短繊維 monofilament,撚り糸 twisted,編み糸 braided があり,monofilamentが最も組織反応が少ない.
吸収性縫合糸
- 天然性の腸線,合成性のポリグリコール酸(デキソン),ポリグラクチン910(バイクリル)などがある.
- 合成性の方が均一で組織反応が少ない.
縫合糸のサイズはU.S.P (米国薬局方) に定められており,ここに表にまとめてある.数字が小さい程直径が大きくなる.