みーは血液内科医 (みーの医学)

2016年3月に110回医師国家試験に合格し,初期研修を終え,現在は血液内科医として働いています.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboを開発しています.

免疫抑制患者が無菌室に入る意味

免疫抑制患者にとって感染症は脅威であるが,無菌室に入ることでなんとなく予防できるような気がする.実際白血病患者は無菌室にいるイメージがある.

しかし,常在菌による日和見感染症は,患者に菌が既に存在しているわけなので,無菌室は無意味である.

無菌室は侵襲的肺アスペルギルス症の予防に効果がある*1.空調設備によくいる真菌のアスペルギルスは致死的かつ発症後の治療が困難な感染症を引き起こすのだが,常在菌ではない.

*1:Wald A, Leisenring W, van Burik JA, Bowden RA. Epidemiology of Aspergillus infections in a large cohort of patients undergoing bone marrow transplantation. J Infect Dis. 1997 Jun;175(6):1459-66. [download]