みーは血液内科医 (みーの医学)

2016年3月に110回医師国家試験に合格し,初期研修を終え,現在は血液内科医として働いています.医療従事者のためのWebサービスであるLafLaboを開発しています.

大動脈解離の治療とのゴロ合わせ

大動脈解離とは,中膜が剥離し,偽腔に血流が存在する病態のことです.

造影CT検査を行い,上行大動脈が解離しているとStanford A型,していなければStanford B型と分類し,治療方針が大きく異なります.

Stanford A型

上行大動脈が解離していき心臓まで波及すると心タンポナーデや出血性ショックをきたして大変なことになるので,Bentall手術(ベントール手術)という緊急手術を行います.

Bentall手術は,大動脈基部拡張症に対する大動脈基部置換手術です.具体的には,

  1. 大動脈弁置換術 (人工弁)
  2. 上行大動脈置換術 (人工血管)
  3. 左右冠動脈バイパス (人工血管に冠動脈入口部をつなぐ)

の3つを行います.つまり,大動脈基部にあるものすべてを人工物とするわけです.

Bentall → Benとall → 弁とすべて → 大動脈基部にあるものすべてを人工物

と覚えます.

Stanford B型

上行大動脈が解離していないので,,降圧療法にて内科的に管理します.

具体的には,

  • 血管拡張薬 (Ca拮抗薬,硝酸薬など)の持続静注にて降圧
  • β遮断薬にて脈拍コントロール
  • 疼痛緩和のためにモルヒネ

を行います.