薬を正しく使用するために,「6つのR」を確認しましょう,と指導がありました.
(3)誤薬の防止
与薬に関する事故は、医療事故のなかでも頻度が高く、対象患者・薬剤・目的・用量・用法(経路)・投与時間の間違いによるものがある。また与薬には、処方をする医師、調剤する薬剤師、与薬を実施する看護職など多職種がかかわっており、用法・用量の表記の統一化や各業務プロセスのなかでのダブルチェックなど、誤薬防止のための取り組みが重要である。誤薬防止のための具体的な確認事項として 6 R(表 4)が推奨されている。*1
- Right Patient 正しい患者
- Right Drug 正しい薬
- Right Purpose 正しい目的
- Right Dose 正しい用量
- Right Route 正しい用法(経路)
- Right Time 正しい投与時間
上記の6つの事項を確認した上で薬を投与しましょうというわけです.
ゴロ合わせ好きのみーとしては,この「6つのR」という覚え方は最悪だと思います.「6つのR」と覚えたところで,「6個の正しい何かを確認するんだったよな」という情報しか導けないからです.
ゴロ合わせにするならば,具体的な確認事項を盛り込むべきです.例えば,「森の掛け軸」と覚えるのはどうでしょうか.
- も:もくてき
- り:りょう
- か:かんじゃ
- け:けいろ
- じ:じかん
- く:くすり
薬の準備で,「森の掛け軸を確認したから大丈夫」と自信が持てます.
*1:医療安全推進のための標準テキスト 公益社団法人 日本看護協会