高齢者総合的機能評価 (CGA) を行うことで疾病を含めた高齢者個人の全体像を把握することができます.
基本的な構成成分として以下の6成分があります.
- ADL (Activities of Daily Living)
- IADL (Instrumental ADL)
- 認知機能
- 気分 (抑うつ・意欲)
- コミュニケーション
- 社会的環境 (人的環境・介護環境)
ADL (日常生活活動度)
介護が必要かどうかをBarthel indexで評価する.満点でも独居ができるとは限らない.介護の必要性を判断する.
ADLの評価項目として,
- D: Dressing 着替え
- E: Eating 食事
- A: Ambulating 移動
- T: Toileting 排泄
- H: Hygiene 整容,入浴
があり,頭文字を取ってDeath(死)と覚える.
IADL (手段的日常生活活動度)
支援が必要かどうかをIADLで評価する.満点ならば独居は可能である.支援の必要性を判断する.
IADLの評価項目として,
- S: Shopping 買い物
- H: Housekeeping 掃除
- A: Accounting 金銭管理
- F: Food preparation 調理
- T: Transport 交通機関の利用
があり,頭文字を取ってShaft(軸, シャフト)と覚える.
IADLは生活の軸(Shaft)であり,ADLが低下すると死(Death)に近づくとイメージする.(あくまでも覚えるためのイメージです.)
認知機能
認知症があるかをMMSE または HDS-R で評価する.認知症行動障害を DBDスケール で評価する.
気分 (抑うつ・意欲)
うつの傾向があるかを GDS-15 で評価する.意欲は Vitality Index で評価する.
コミュニケーション
ミニコミュニケーションテストで評価する.
社会的環境 (人的環境・介護環境)
在宅ケアにいおける看護介護の有無・良否など社会的要因を評価するが内容は多岐にわたる.例として介護負担の度合いはZarit介護負担尺度で評価できる.
参考資料: