みーが血液内科医として働いた5月から7月の3ヶ月間,自分の患者に投与した血液製剤の添付文書を集めてみました.
- (照射)赤血球液-LR「日赤」49個
- (照射)濃厚血小板-LR「日赤」 24個
- (照射)濃厚血小板HLA-LR「日赤」1個
- 新鮮凍結血漿-LR「日赤」120 4個
- 新鮮凍結血漿-LR「日赤」480 1個
血液製剤の添付文書は,はじめから袋にパックされており,スリーブに入った遊戯王カードみたいです.集めたくなるアイテムです.もちろん,添付文書を集めたいから無駄に輸血したわけではありません.
献血をする人がこれを見たら,「どれだけ使うねん」と驚くのでしょう.
統計データを使って少し考察してみます.2016年の1年間に血液内科で使用された量は下記の通りです*1.
- 赤血球:50万単位
- 血小板:270万単位
- 血漿:9万単位
血液内科の医師数は2650人です *2.
これらの数字から,血液内科医1人が3ヶ月に使用する量を計算すると下記のようになります.
- 赤血球; 50万単位 / 2650 人 / 4 = 47 単位 (みーは98単位)
- 血小板: 270万単位 / 2650 人 / 4 = 254 単位 (みーは250単位)
- 血漿:9万単位 / 2650 人 / 4 = 8.5 単位 (みーは8単位)
赤血球は2倍使用していましたが,血小板と血漿は平均的な使用量でした.
赤血球の使用量が多かった理由は分かりませんが,もう少し節約できるのかもしれません.日々の診療を見直してみようと思います.
*1:「平成 28 年度血液製剤使用実態調査報告」の「診療科ごとの血液製剤総使用量」(図 12) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000...Soumuka/0000188484.pdf
*2:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/kekka_1.pdf