悪性リンパ腫を患った90歳の患者さんと,今後の方針について相談をしていました.
悪性リンパ腫は治療抵抗性で,高齢のため治療の選択肢が限られており,厳しいことを説明しました.家族がセカンド・オピニオンを希望されたので,手配しました.
セカンド・オピニオンを受診後に,「先生方の話には,若い人の話しか出てこない.僕は高齢者なのだから,高齢者向けの話をして欲しい」とご指摘をいただきました.
高齢者向けの治療のエビデンスの充実が望まれますが,高齢の患者さんにできない治療のことをあれこれ説明しても喜ばれないのだということに気づきました.