キムリアは,抗CD19キメラ抗原受容体を発現する患者自身のT細胞を構成細胞とした薬で,再発又は難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL),再発又は難治性の成人のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対して適応があります.
一般名は「チサゲンレクルユーセル」と言い,非常にとっつきにくい名前です.
英語で表記すると,"tisagenlecleucel" です.
tisa-gen-lec-leu-cel と分割し,遺伝子組み換えの(genetic modification)白血球(lymphocytes→ leu)を使った細胞治療(cell therapy),という意味を込めて命名されたそうです*1.
英語の発音は以下の動画で確認できます.早口ですが,上記の名前の分割を意識して聞くと分かりやすいです.
Dr. Flinn on FDA Approval of Tisagenlecleucel in DLBCL
なかなか使う機会がない薬ですが,血液内科領域の学会などではよく聞く名前なので,整理しました.
*1:キムリア点滴静注 インタビューフォームより