重症熱性血小板減少症候群 (Severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)は,マダニが媒介するウイルスによって起こる感染症です.
6日~2週間程度の潜伏期間を経て,発熱,倦怠感,食欲低下,消化器症状,リンパ節腫脹,出血症状を来します.致死率は約10%と考えられています.
検査所見は,その名の通り,血小板減少,白血球減少が特徴的な他,血清電解質異常(低Na血症,低Ca血症)などがあります.RT-PCRや抗体価上昇によって診断をします.
治療は対症療法のみで,有効な抗ウイルス薬はありません.したがって,マダニに噛まれないようにするなど,予防が重要です.
現在日本では4例確認されています.
以下のサイトが詳しいです.
フタトゲチマダニ
普段は小さい(3 mm程)が,吸血するととっても大きくなります(1 cm程).